こんばんは。
すっかり寒くなって、体調を崩す人が周りに多くなりました。
でも今やりたいことが本当にたくさんあって、体調なんて崩してられません!!
しっかりと自己管理しなくては。
そんなやりたいことの一つが、今回のテーマであるフェルメール展の情報収集や、彼の絵を改めてじっくりと見ることです。
先日、オランダのアムステルダム国立美術館が、来年開催する展覧会で展示されるフェルメールの絵を発表しました。
これまでのフェルメール展をこえて、過去最大の28枚の絵が世界の美術館から集まるようです!!(フェルメール作か?と意見が揺れている作品も含まれています)
アムステルダム国立美術館のインスタグラムでは、28枚の絵画を紹介しています!
フェルメールの一番有名?なターバンの少女、「真珠の耳飾りの少女」も展示されるようですよ!
どんな展覧会か見ていきましょう。
最大規模のフェルメール展
美術館:オランダ、アムステルダム国立美術館(Rijksmuseum)
開催日:2023年2月10日〜6月4日
チケット:大人30ユーロ、18歳以下 無料
この記事を書いている2022/11/20時点で1ユーロは約145円なので、大人は1枚約4350円ですね。
日本と比較すると結構高く感じる?
でも日本の特別展は、高校生からも料金をとるものもありますよね。
指定日チケットはすでに公式サイトから販売がスタートしています!
図録も近日中に販売スタートともいうことなので、こちらも楽しみです。
展示される28枚の絵画とは?
The Girl with a Pearl Earring, Johannes Vermeer, ca. 1665. Mauritshuis, Den Haag
「真珠の耳飾りの少女」ヨハネス・フェルメール 1665年ごろ マウリッツハイス美術館、ハーグ
展示される作品は28枚。
アムステルダム国立美術館には、4枚のフェルメール作品が所蔵されています。
そして展覧会を共同で開催する、ハーグにあるマウリッツハイス美術館には3枚の作品が。
これら7枚を中心に、ヨーロッパ、アメリカ、そして日本の国立西洋美術館が委託している絵が、アムステルダムに集まります。
内訳はこの通り。
オランダ
Mauritshuis, Den Haag マウリッツハイス美術館
「真珠の耳飾りの少女」
※この絵は3月30日まで展示され、その後すぐにマウリッツハイスに帰ってしまうそうです。
「ディアナとニンフたち」
「デルフトの眺望」
Rijksmuseum, Amsterdam アムステルダム国立美術館
「恋文」
「牛乳を注ぐ女」
「小路」
「青衣の女」
ドイツ
Gemäldegalerie Alte Meister, Dresdenドレスデン絵画館
「窓辺で手紙を読む女」
「取り持ち女」
Städel Museum, Frankfurt am Main シュテーデル美術館、フランクフルト
「地理学者」
Gemäldegalerie, Berlijn ベルリン国立美術館
「紳士とワインを飲む女」
「真珠の首飾りの女」
フランス
Louvre, Parijs ルーヴル美術館
「レースを編む女」
イギリス
National Gallery of Scotland, Edinburgh スコットランドナショナルギャラリー
「マルタとマリアの家のキリスト」
National Gallery, London ナショナルギャラリーロンドン
「ヴァージナルの前に座る女」
「ヴァージナルの前に立つ女」
アイルランド
National Gallery of Ireland, Dublin ダブリンアイルランドナショナルギャラリー
「手紙を書く婦人と召使い」
アメリカ
National Gallery of Art, Washington D.C. ワシントンナショナルギャラリー
「フルートを持つ女」
「手紙を書く女」
「赤い帽子の娘」
「天秤を持つ女」
Leiden Collection, New York ライデンコレクション
「ヴァージナルの前に座る若い女」
Metropolitan Museum of Art, New York メトロポリタン美術館
「信仰の寓意」
「リュートの調弦する女」
Frick Collection, New York フリックコレクション
「稽古の中断」
「婦人と召使」
「士官と笑う女」
日本
National Museum of Western Art, Tokyo 国立西洋美術館寄託
「聖女プラクセデス」
今のフェルメール人気のきっかけを作った27年前の展覧会のこと
フェルメールは日本でもとても人気があって、その名前を聞くだけで見に行かないと!と美術館に人が押し寄せるほど。
日本だけでなく、世界的にフェルメール人気のきっかけを作った展覧会が、今から27年前に開催されていたの知ってますか?
1995年〜1996年に、オランダのマウリッツハイス美術館と、アメリカのワシントン・ナショナル・ギャラリーの共同開催「ヨハネス・フェルメール展」
ここでは、23点が展示されたようです。
世界中のメディアが沸きたち、入場を待つ人々が長蛇の列をつくり、どの展示作品の前も黒山の人であふれた。日本からも、報道効果も手伝って、多くの個人・ツアー客が遠く開催地へと足を運んだ。
「もっと知りたい フェルメール生涯と作品」東京美術より
今回はどうなんでしょうか・・
ヨーロッパはアメリカなどは、すでに旅行など元通りというかそれ以上に人が集まっているような様子ですが、日本からはどうなのだろうか。
なぜ今フェルメール展なの?展覧会が開催されることになった理由
この展覧会が開催されることを、興奮気味に知人に話したところ、「なぜ今なの?」と聞かれました。
最大規模!ということばかりに注目してしまっている自分がちょっと恥ずかしくなりました。
たしかにそうだ・・・
生誕何年や、没後何年といった回顧展ではなさそう。
▼調べているとこのような記事を見つけました。
(史上最大のフェルメール展がさらに大きくなる。ライクスミュージアム、超大作展のためのさらなる貸し出しを発表)
この記事によると
The idea for the exhibition Johannes Vermeer (10 February 2023-4 June 2023) came when the Rijksmuseum curators realised there might be an opportunity to borrow the Frick Collection’s three works by the artist. The Frick in New York is normally unable to lend under the conditions it was established upon, but it is now involved in a building project and the works would have had to be moved anyway. Permission was therefore eventually granted. Officer and Laughing Girl (around 1657), Girl Interrupted at Her Music (1658-59) and Mistress and Maid (1666-67) will be coming to Amsterdam.
ヨハネス・フェルメール展(2023年2月10日~6月4日)の企画は、アムステルダム国立美術館の学芸員がフリック・コレクションのフェルメール作品3点を借りる機会があるかもしれないと気づいたことから始まりました。ニューヨークのフリック・コレクションは、通常、設立時の条件では貸し出すことができませんが、現在、建築プロジェクトに携わっており、いずれにしても作品を移動させなければならない状況だったのです。そのため、最終的に許可が下りました。「士官と笑う女」 (1657年頃)、「稽古の中断」 (1658-59年)、「婦人と召使」 (1666-67年)がアムステルダムに来ることになりました。
フリック・コレクションは、ニューヨークにある美術館。
実業家ヘンリー・クレイ・フリックのアートコレクションを中心とした作品が、邸宅だった建物に展示されています。
セントラルパーク近くの素晴らしく良い場所に建つ豪邸。
そこが美術館になっているのですから、その雰囲気の良さをここで改めて説明する必要はないですよねー。
「凄いなぁ」「こんな美術館が近くにあったら良いなぁ」とため息をつきながら展示室を回ったことを思い出しながら書いてます・・・
フリック氏の死後も、娘や運営者によってコレクションの数は増えていきましたが、彼の集めた作品については遺志により貸し出しを行えないのだとか。
そんな中、今美術館の建物の改装が行われているので、作品の移動は避けられない。
絶好の機会だと、アムステルダム国立美術館が貸出依頼をしたようなのです。
展覧会開催の理由を探ってみるのも、新たな発見があり興味深いですね!
「フェルメール展への旅」を投稿していきます
アムステルダム国立美術館 UnsplashのFrans Ruiter
さて今日はここまでです。
これから「フェルメール展への旅」として投稿を続けていきたいと思っています。
その理由は、アムステルダムへ展覧会を見にいくことを計画しながら、フェルメールについて改めて学ぶ過程を書きたいと思ったからです。
実際にオランダへ行くには乗り越えないといけないものが多いので(笑)実現するのかはわかりません。
ですがここ数日、展覧会について調べていくなかで、これはフェルメールについて学ぶ良いきっかけになるのでは?と気づきました。
もともと、情報をオープンにすることに積極的なアムステルダム国立美術館やマウリッツハイス美術館が関わっているからです。
このメールレターでも”海外の美術館サイトを使って美術を学ぶ”を書いていく!とスタートしたわけなので合わせて良いタイミングです。
調べていく過程で見つけた情報ソースも載せていきますので、一緒に学んでいきませんか?
そしてこれはとっても個人的なことですが、展覧会のスタートが2月10日。
実は私の誕生日なんです♪
馬鹿みたいですが、ちょっと運命的なものを感じてしまったことをここに告白しておきます。
あなたの好きなフェルメールの絵をぜひ聞かせてください。このメールに返信するか、コメントを残してくださいね。